自由設計のススメ(持ち家VS賃貸)

一般/general
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はじめに

永遠のテーマ、持ち家と賃貸どっちが良いか。

インターネットで検索をしても、どちらの勢力も同じくらいいるように見えるし、中には中立解のような曖昧な記事も多かったりします。

かく言う私もいざ「お金」という切り口でみるとどっちがお得か正直わかりません。

なんとなくですが、手離れの良い賃貸の方がリスクが低いし柔軟な気がします。

しかし、それでも私は持ち家を選択しました。

そして新居で生活を始めた今でも、持ち家でよかったと思っています。

ただし、自由設計でのという言葉はつけさせてください。

自由設計での持ち家が良い理由、それはお金ではありません。それ以外のところです。

この記事ではその理由を述べていきたいと思います。

もし共感される部分がありましたら、是非自由設計での持ち家をご検討いただけると良いかと思います。

持ち家が良い理由①:自分を分析できる

一つ目の理由は自己分析ができるからです。

まず最初に自分達が住む家を決める際、自分達がどういった生活をしていて、どんな物件が欲しいのかを議論していきますよね。

その結果、「住宅自体にそこまで興味はない」として、賃貸に行くパターンも多いでしょう。

それもある意味しっかりした自己分析の結果と言えると思います。

しかし、自由設計で検討を進める場合、そこからもっともっと自分について深堀りをしていきます。

「何にお金をかけたい/かけたくないのか」

「自分の実家で好きだった場所はどこか」

「子どもの計画はどうか、どういう環境で育ってほしいか」

などです。要は「自分達にとって何が幸せなのか」を考える大変貴重な機会となるわけです。

就職活動、結婚、など人生のターニングポイントとなる際には「自分とは?」について考えると思いますが、家づくりもまさに「自分とは?」を考える大変良い機会となります。

持ち家が良い理由②:夫婦のコミュニケーションがとれる

二つ目の理由は夫婦のコミュニケーションが増え、お互いのことを知れるからです。

ハウスメーカーとの契約が無事に終わるといよいよ詳細を詰めていきます。

間取りは?壁紙は?床材は?キッチンの長さは?収納の大きさは?コンセントの数は?、、、

大きなことから小さなことまで、気が遠くなるほどの量を決定していきます。

そしてそのたびに夫婦で「どうする?」という会話をしていきます。

「ここはやらせてほしい」「ここは好きにしていいよ」「どっちも良いと思える案を探そう」など毎回決め方を模索しながら、時には喧嘩をするかもしれませんが、それでも決めていきます。

この短期間で沢山のことを決定していく練習を通して、お互いの理解と夫婦での決定力が格段に上がっていきます。

今後の人生でも多くのことを決定していかなくてはなりません。その際にこの経験は確実に役に立っていきます。

持ち家が良い理由③:日本の建築や文化を知れる

次に知識的なことです。

家を設計していく段階で、季節や光の動きなどを議論することがあります。

たとえ洋風のお家を建てるにしても、日本で家を建てる以上、日本の建築がどういう工夫をしてきたのかを多かれ少なかれ学ぶことになります。

例えば庇、縁側がなぜ必要だったのか。障子の役割はなんだったのか。

などです。これらを理解した上で家を建てれば、和風でなくても日本の気候にあった家を建てることができます。

色々な間取りを見ていく中で、和室の使い方やおもてなし文化を知ることもできるでしょう。

各部屋のプライバシー性、床座文化が建築に及ぼす影響、わびさびとは何か、、、

そうした思考経験を通し、より日本に誇りを感じることができたり、旅行で建築を見るのが楽しくなったりするでしょう。

持ち家が良い理由④:世界が広がる

私にとってはこの理由が一番大きいかもしれません。

家を建てる過程で本当に多くのことを学びます。真剣に取り組めば取り組むほど世界は広がります。

例えば自分の例をあげると、、、

・設計士さんと議論するために絵を描いた⇒プロダクトデザインやパースを付けた絵がかけるようになった

・樹種や植物について詳しくなった⇒散歩が楽しくなった

・建築について学んだ⇒自分の仕事(他業種の設計)にも活かせるようになった、旅行が楽しくなった。

・打ち合わせを何回も行った⇒他業種の状況や文化の違いを学べ、自業務に活かせた。

・インスタグラムやブログを始めた⇒onlineで皆さんとつながった

・塗料を塗ったり、壁にフックを取り付けたり、家を手直ししたりする⇒DIY力の向上

などなど、持ち家を作る過程で視野が格段に広くなり、人生が豊かになりました。

勿論家を建てたらおしまい!、、、でもありません。今後もこれらのことは続いていきます。

ちょっと極論かもしれませんが、これらは自由設計でないと得られない経験です。

何千万も出し、自分の責任で作るからこそ、真剣になるからです。

第一歩目が踏めれば、その先は自然とつながっていきます。どんどん世界が広がっていくのです。

建築、植物、木、布などの素材、ビオトープ、

持ち家が良い理由⑤:プロジェクトリーダーになれる

普段仕事をしている方にとっても、なかなかプロジェクトリーダーになる機会というのは多くないのではないでしょうか?

持ち家を作る際は、施主がプロジェクトリーダーとなり、色々な方にご協力をいただきながら夢を作り上げていきます。

普段は何かしらの組織に所属し、色々な不満を抱えながら仕事をしている方でも、家づくりに関してはあなたがリーダーになります。

リーダーとしてどういった立ち振る舞いをすればよいのか。どういった言葉がどういった行動を呼び、どういった結果になるのかを肌で感じる貴重な機会となります。

特に若いうちに家を建てると、将来の仕事にも大変役に立つことでしょう。

私も施主の経験を通して、普段の仕事での態度が色々変わりました。

マネージャー的視点の醸成ができたと感じます。

これも施主にならなかったら得られなかった貴重な経験です。

なお、施主としての考え方については以下の記事にまとめてありますのでまだの方は是非ご参照ください。

良い家をつくる施主とは – 和モダンなお家のつくりかた (japanese-modern.com)

持ち家が良い理由⑤:自分の生活スタイルに合わせられる

これはもうあまりにも自明なので簡潔に述べます。

自由設計はその名の通り、自由に自分の好きな空間をつくることができます。

例えばキャンプ、自転車、プラモデル、音楽、映画鑑賞、、、様々な趣味に対して、スペシャルな空間を作ることができる。

例えば育児に集中した空間を作ることができる。

など、全ては思い通りです。

こだわりが強ければ強いほど、持ち家のメリットは多くなるのではないでしょうか。

おわりに

今回は自由設計で一軒家を建てる意味をまとめてみました。

持ち家vs賃貸、この手の議論はお金の損得のみで語られることが大変多いのですが、

私はそれ以上に、人生を通して意味のある「経験」を得ることができるというところに自由設計の最大の魅力を感じます。

また、この「経験」の質を高めるには、真剣に取り組むことが必須です。

周りが持ち家だから、、、では多少安くても逆にお金がもったいない。

何千万円もかける価値があるように自分の人生を豊かにしてやりましょう!

今回の記事、ためになったと思う方は是非コメントお待ちしております!

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